八月の夜
という曲がある。
愛してやまないSilent Sirenの名曲だ。リリースは2015年らしい。だいぶ前だな〜と思うけど、それもそうか。大学の頃に聴いていたんだから、そんなもんか。
とりあえずMVの成田凌がべらぼうにかっこいい。同じ大学の男女が惹かれ合うストーリーで、あんな人絶対に好きになってしまう。
八月の夜、というタイトルと歌詞、MV、全てがあまりにストレートで、するりとガツンと心に入ってきたのは私も当時大学生で、恋をしていたからだろうか。
さて、近頃恋らしい恋(とは?)から離れてしまっている今でも、8月になるとやはりこの曲を思い出す。
そして、毎年ベースを弾かねば弾かねばと思うが、なんせ難しくて弾けない。何が難しいのかわからないが、なんとなく弾けない。
気づけば8月はほとんど終わっていて、また来年また来年と自分を甘やかしている。来年の8月まで生きていられるかなんて、わからないのに。
夏は苦手で、毎年ほとんど家にこもって、冬眠ならぬ夏眠を決め込んでいた。
でも、今年の夏は色んな人に会った。
時間やお金に少し無理して色んなところに行った。
傷つくのわかってて手を伸ばしたものもあるし(案の定ちょっとだけ辛い思いもしたけど、大した問題はない)。
自分にも周りにもなにが起こるかわからないし、そうともなれば会えるうちに会っておきたい人が山ほどいることに気づいた。なんて幸せなことだろうね。
楽しかった。
身体面ではめちゃくちゃ夏バテでしんどいけど、心の充実がすごい。会ってくれたみんな、ほんとにありがとう。
かけがえのないものばかり抱えているから、文句垂れながらも生きていける。
自分のことがわからなくなるときもあるけど、大切な人が私を形作ってくれたり、進むべき道を教えてくれる。
会える人も、会えなくなってしまった人も。好きな人も、あんまり好きじゃない人も。
一つ一つの縁がそれぞれの温度で距離で、私を彩ってくれてる。
今日は8月最後の日。
8月の朝も昼も夜も最後だ。
良い1日にして、9月を迎えたいと思ってる。